品川区京浜急行北品川駅より徒歩8分。内科、外科の南医院です。かぜや急な熱などの症状から高脂血症、糖尿病などの生活習慣病までなんでもご相談ください。
● 当院の定期検査の考え方 貧血
【検査項目】 赤血球数、ヘマトクリット(Ht:血液中を占める赤血球の容積)、ヘモグロビン(Hb:赤血球中の酸素がくっつく成分の量) 。 定期検査ではこれらのいずれかが低値である場合、貧血と考えます。
貧血とは全身に酸素を運ぶ役割を持つ赤血球の数・大きさ・赤血球中の酸素がくっつく成分(血色素)の量が正常より減った状態です。進行すれば全身への酸素運搬の低下による悪影響が出ますが、早期であれば自覚症状もなく、偶然、定期検査で発見されます。
【結果の考え方】 では貧血が見つかったらどうするか? 1.貧血の原因により治療法が異なること、2.原因の中には放置すると命に係わる病気(ガンなど)があることから、まず原因を探す必要があります。(貧血の原因は食事の中の鉄分不足だけではありません)
例えば、貧血の約半数を占める鉄分不足による貧血(鉄欠乏性貧血)の場合。 足りない鉄分を補う(食事・薬)だけでなく、なぜ鉄が足りないのかを調べ原因を解決する事が重要です。
原因としては1.食道・胃腸などの潰瘍・腫瘍(良性・悪性) や痔などからのジワジワ続く出血により体から鉄分が逃げている場合、2.体に入ってくる鉄分が足りない場合があります。 可能性の高い消化管出血に対して、胃腸の検査(便検査、レントゲン検査、内視鏡検査)を行う場合もあります。
また数値が正常範囲内でも前回の検査値に比べて赤血球の数や大きさ・血色素の量が減っている場合には(貧血が起こり始めている可能性があるので)、間をあけて貧血が進んでいないかの確認のための採血を行っています。
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