品川区京浜急行北品川駅より徒歩8分。内科、外科の南医院です。
かぜや急な熱などの症状から高脂血症、糖尿病などの生活習慣病までなんでもご相談ください。

品川区 内科 外科 南医院 北品川駅

 
 
南医院からのお知らせ 南医院の診療案内 南医院の紹介 交通案内 健康サポート
 
 
南医院トップページお知らせ「当院の定期検査について」一覧

リンク

 

●【コラム】当院の定期検査の考え方 脂質異常症(高脂血症、低HDL血症)

【検査項目】
(1)LDLコレステロール、(2)中性脂肪:両者とも過剰になると動脈硬化の原因。(3)HDLコレステロール:減少すると動脈硬化の原因。

【結果の考え方】
定期検査ではLDL(悪玉)コレステロール140mg/dl以上中性脂肪150mg/dl以上HDL(善玉)コレステロール40 mg/dl未満の時に動脈硬化が進みやすくなる為に問題になります。
〔注:LDLコレステロールはお持ちの他の動脈硬化の危険因子(男性45歳・女性55歳以上、家族に狭心症・心筋梗塞の人がいる、動脈硬化の病気がある、喫煙、高血圧・糖尿病・低HDLコレステロール血症がある)の数で目標値が異なります〕

※(1)細胞膜・ホルモン・胆汁などの材料として欠かせない成分であるコレステロールはリポタンパクというタンパク質にくっついた形で血流に乗り各臓器に運ばれて利用されます。このリポタンパクのひとつであるLDL(低比重リポタンパク)にくっついたコレステロールをLDLコレステロールと言います。LDLコレステロールが過剰になった場合には動脈の壁に入り込み、動脈硬化の原因となります

※(2)中性脂肪も体のエネルギー源として使われる大切な成分です。また飢餓状態に備えて皮下脂肪・内臓脂肪として蓄えられ、体の保温や内臓の保護の役割をします。中性脂肪が過剰になった場合、代謝産物が動脈壁に入り込み動脈硬化の材料になる・HDL(善玉)コレステロールの値を下げるなどにより動脈硬化を悪化させます

※(3)HDL(高比重リポたんぱく)は動脈壁の中に入り込んだコレステロールを回収し動脈硬化を修繕する作用があります。HDLコレステロールが少なくなると血管壁内に入り込んだコレステロールの回収が不十分になり動脈硬化悪化の原因になります

※動脈硬化は動脈硬化を悪化させる要因(高脂血症、低HDLコレステロール、高血圧症、糖尿病、糖尿病予備軍、肥満、喫煙など)が重なれば重なるほど進みやすくなります。動脈硬化進行の予防に大切な事はひとつの要因の改善だけに囚われず、その他の要因も一緒に減らしていく事です。

【異常値のときの対処法】
まず食事の見直しや運動不足など生活習慣の改善が必要です。食事は(1)過剰なエネルギー摂取を控える(LDLコレステロール・中性脂肪の高い時)、(2)コレステロールの多い食品・動物性脂肪を控える(LDLコレステロールの高い時)、(3)糖質・酒類を控える(中性脂肪の高い時)、(4)青魚を摂る(LDLコレステロール・中性脂肪の高い時)、(5)食物繊維を摂る(LDLコレステロールの高い時)などに注意して下さい。これらによっても値が充分に改善されない場合や心筋梗塞・脳卒中を起こす危険が高い場合は薬による治療が必要となります。

LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪の名誉のために一言。これらの成分はヒトが生きていく上で必要欠くべからざるものです。これらは過剰になったときに悪影響をもたらすもので、悪玉と呼ぶべきものではありません。真の悪玉はこれらを過剰な状態にしているヒトとヒトが作り出した贅沢な生活習慣です。

 
 
 
 
サイトマップ
Copyright © Minami-Iin. All rights reserved.